〜食物繊維の摂取量は年々減っています!〜

グラフ:一日当たりの食物繊維摂取量の変化

厚生労働省は、食物繊維の摂取目安量を一日当たり19〜27g(18〜69才)としています。でも、実際には、ほとんどの人がこの量には達していません。
右のグラフを見ると、戦後の1951年(昭和26年)頃は、日本人は平均して一日に約24gの食物繊維を摂っていましたが、その後、右肩下がりに摂取量が減っているのが確認できると思います。
2002年には、平均摂取量は約14gで50年間に10gも近くも減ってしまいました。一日に最低でも19gが必要だとしたら、平均で5gは不足していることになります。

〜なぜ食物繊維の摂取量が減ったの?〜

グラフ:年齢階級別一日当たりの食物繊維摂取量

そもそもどうして食物繊維の摂取量が減ってしまったのでしょうか?
理由のひとつとしては、私たちの食生活の変化が挙げられます。
昔は、食物繊維をごはんなどの「穀類」から多く摂取していたと考えられます。右のグラフの「穀類」摂取量の変化を見ると、1951年(昭和26年)では食物繊維の摂取の半分近くは穀類からでしたが、その後は他の食品群に比べて明らかに減少していることがわかります。
また雑穀や玄米ではなく精米されたお米を食べるようになったことも摂取量が減った理由だと言われています

〜年齢別にみる食物繊維の不足量〜

グラフ:年齢階級別一日当たりの食物繊維摂取量

平均で5g不足していることはわかりました。
でも、単純に「自分は5g足りていないかもしれない」と考えるのでは不十分です。
右のグラフで更に詳しく確認してみましょう。食物繊維の摂取量は、年齢別では特に18歳〜49歳で少なく、約12〜13gしか摂れていないのがわかると
思います。
その一方で、摂取量が多いと言われている50歳以上でも15g〜16gと19gには達していないのが実情です。

〜食物繊維はどんな働きがあるの〜

◆ 今さらだけど食物繊維ってなに?
食物繊維は人の消化酵素では分解されない食品成分の総称です。摂った食物繊維は一部が腸内細菌で分解されますが、殆どが便として排泄されます。

◆ 食物繊維には種類があるって本当?
水溶性(水に溶け易い)と不溶性(水に溶け難い)の二つに大きく別けられます。
水溶性食物繊維は海藻や大麦などに多く、不溶性食物繊維は野菜、豆、干しいたけ等に多く含まれています。

◆ 水溶性と不溶性では何か違いがあるの?
おおまかに分けると、「水溶性」は小腸で消化(他の栄養素の消化)や吸収(分解された栄養素の吸収)を抑えたりするので、コレステロールや血糖値の改善に効果があると考えられています。

一方、「不溶性」は膨張して便量を増やしたり、便を柔らかくして便秘の解消に効果が大きいと考えられています。
実際には色々な食物繊維があり作用も複雑となっています。

私たちの食事では、一般的には、【水溶性1:不溶性4】の割合で、「不溶性」食物繊維の方を多く摂っていると
考えられています