■シリーズ 検査値 中性脂肪(トリグリセリド:TG)


中性脂肪は、食事として吸収されるものと、
体の中で作られるものがあります。

■食事として吸収されるもの
食事に含まれる脂肪は、分解され小腸から吸収されます。そして、タンパク質とくっついて血液をめぐり体のなかでエネルギー源として消費されます。しかし、使いきれなかったものは、再び中性脂肪となり肝臓や脂肪細胞に蓄えられます。

■体の中で作られるもの
エネルギー源として使用されなかった糖質(ごはん・砂糖など)も体のなかで中性脂肪に変換されます。もともとは、飢餓になっても生きられるように、日頃から余った糖質を中性脂肪に変え、備蓄しようとする生命の力なのですが、飽食の時代、仇となって中性脂肪を増加させる原因になっています。またアルコールの摂取も、肝臓での中性脂肪の合成を促す要因となっています。
 
誰もが気になるお腹のまわりの贅肉(脂肪)。この贅肉のもとになっているのが中性脂肪です。中性脂肪は、グリセロールと脂肪酸からできた物質の総称ですが、健康診断では、血液中にもっとも多く見られるトリグリセリドを中性脂肪の代表値として扱います。TGと頭文字で表示することもあります。何かと嫌われる中性脂肪ですが、エネルギーを保存する大切な役目を持っています。しかし、食生活の欧米化により脂肪や糖質の摂取量が増え、それに伴い中性脂肪の悪い面が目立ち始めています。
病院や人間ドックなどで検査を受けることができます。検査には採血が必要となり、また食事の影響を受けるため、早朝空腹時や12〜16時間絶食した後に検査を受けます。

高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)
診断
測定項目
基準
高コレステロール血症
総コレステロール 220mg/dL以上
高LDLコレステロール血症
LDL コレステロール 140mg/dL以上
高トリグリセリド血症
トリグリセリド 150mg/dL以上
低HDLコレステロール血症 HDL コレステロール 40mg/dL未満
中性脂肪やコレステロールなどの脂質が増えすぎると、心筋梗塞や脳梗塞などの動脈硬化性疾患のリスクが増します。そこで、日本動脈硬化学会では、脂質について右表の基準を定めて注意を促しています。トリグリセリドについては150mg/dLとされました。


     
余分なカロリー摂取は、中性脂肪値を高めるため、先ずは食事の量を適正にしたり、運動でカロリーを消費するなど生活の改善が有効な対策になります。また、お薬の服用なども併せ、お医者さまに相談の上、適切な対策を選ぶことも重要です。  

■中性脂肪の対策例
 ●脂質や糖質の摂りすぎに気をつけましょう。
 ●アルコールの摂取を控えましょう。
 ●3食、栄養バランスのとれた食事を心がけましょう。
 ●間食や夜食を控えましょう。
 ●脂肪を効率よく燃やす有酸素運動(30分は続け
   られる穏やかな運動)に取り組みましょう。





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