■シリーズ 検査値 血糖値


健康診断の検査でもお馴染みの血糖値。
どうして血糖は体に必要なのか?また異常があると、どんな病気が心配されるのかをご紹介します。

■血糖値とは?
血液中にあるブドウ糖(グルコース)の濃度を表します。検査結果は、mg/dLの単位で表しますが、これは、100mLの血液にどれ位(何ミリグラム)のブドウ糖が含まれているかを意味します。

■どうして体に必要なの?
ブドウ糖は、主に体の中のエネルギー源として利用されます。脂質やタンパク質も使われますが、利用のしやすさではブドウ糖に軍配があがります。例えば、ブドウ糖は水溶性なので、血液中を自由に流れることが出来ます。また短い時間でエネルギーに変換でき、運動などによる急なエネルギーの需要にも対応ができます。さらに脳のエネルギー源は、ブドウ糖を基本とするので、欠乏は許されません。
 
■血糖値が高いとは?
血糖値は食事を摂ると上昇します。食事に含まれる糖質が消化され、ブドウ糖となって小腸から吸収されるためで、上昇した血糖値は、健常者の場合、食後2〜3時間で元に戻ります。しかし血糖値が下がらず、慢性的に高い状態がつづく場合があり、この様な症状を糖尿病と呼びます。そして、日本糖尿病学会は糖尿病の診断基準を以下の通り定めています。

検査項目
 
基準値
早朝空腹時血糖値 前夜の9時から絶食し、翌朝に空腹のまま測定する 126mg/
dL以上
随時血糖値
早朝空腹の条件を設けないで測る 200mg/dL以上
75g経口ブドウ糖負荷試験
75gのブドウ糖を飲み、2時間後までの血糖値の変化を調べる 2時間値が
200mg/dL以上
出展:日本糖尿病学会編 糖尿病治療ガイド

◆診断基準の補足
上表の検査で、何れかの基準に該当した場合、一旦『糖尿病型』とします。日を改めて検査し、やはり該当した場合に『糖尿病』と診断されます。但し症状に、喉の渇き、多尿、体重減少などが見られたり、ヘモグロビンA1cの検査が6.5%以上の場合や網膜症が起きている時は、1回目の検査結果だけで『糖尿病』と診断します。


■糖尿病は多いの?
高脂血症の診断基準(血清脂質値:空腹時採血)
分類
平成14年
平成9年
糖尿病が強く疑われる人
約740万人
約690万人
糖尿病の可能性を
否定できない人
約880万人 約680万人
合計
約1,620万人 約1,370万人
※詳しくはクラブアークレイホームページの特集『糖尿病基礎知識』を
  ご覧ください。
  http://www.club-arkray.net/tounyou/tounyo_top.html
平成14年度糖尿病実態調査(厚生労働省)によると、推計される日本人の糖尿病有病者数(強く疑われる人と可能性を否定できない人の合計)は1,620万人で、平成9年度よりも大幅に増加しました。また糖尿病は、成因によって1型糖尿病と2型糖尿病に主に分類されますが、増加に拍車をかけているのは生活習慣が深く関わる2型です。


 糖尿病を予防するためのコツは?
     
血糖値が慢性的に高くなるのは、インスリンと呼ばれるホルモンの作用低下が深く関わっています。すい臓から分泌されるインスリンは、血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませ消費を促す働きがあります。しかしインスリンの分泌が少なかったり、分泌されても効きが悪いと、血糖値の乱れを起こす原因となります。2型糖尿病の場合、インスリンの作用低下は、遺伝や加齢の影響もありますが、日常の生活習慣によるところも大きく、日ごろから右表の習慣を心がけることが良い対策となります。
 
1
過剰なカロリー摂取は控えましょう。
2
砂糖や塩分の摂りすぎに注意しましょう。
3
食事は3食、バランスよく摂りましょう。
4
食物繊維を摂るように心がけましょう。
5
適度な運動を心がけましょう。
6
ストレスを溜めないで、発散しましょう。
7
タバコは控えましょう。
8
お酒はほどほどにしましょう。




このページはアークレイ(株)の健康生活提案ショップ『クラブアークレイ』のコンテンツです。